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よっくんうちゅうのたび

一人息子の“よっくん”(6歳)は高機能自閉症と注意欠陥多動性障害を抱えています。

週末は再び主人の実家の静岡へでかけておりました。

主人の趣味である“釣り”のためです。

おでかけが趣味のお義母さんとお義父さんもバス旅行に出かけてたので、結局静岡にいても母子家庭状態の私達はのんびり過ごしてきました。

引越しが決まればその後は離れの家に住まわせてもらうので、母屋との半同居のような形になります。

よっくんとも、少しずつ変化していく今後の生活のことなどを一緒に考えたりしてきました。



さて、4月から始めた行動分析学の先生からのご指導も私達なりになんとか頑張っております。

先生との直接授業はオンラインで月に1度1時間のものですが、一ヶ月間の課題はペーパーや詩などの暗唱があります。

ペーパーは時に、現時点でのよっくんに指導するのが難しいと思える応用問題もあったりするので、そういった問題に関しては時期を見合わせて、できる問題を再度取り組むような工夫をしながら与えられた課題をなるべく有効的に取り組めるようにしています。

暗唱はこれまで、わたしと小鳥とすずと・竹・竹取物語・放浪記をこなしてきました。

先月の課題は“吾輩は猫である”です。文字数としてはこれまでの3倍以上もあるほど・・・

ペーパーの課題は毎日30分以上の家庭学習の中で取り組みますが、暗唱はお風呂で取り組んでいます。

よっくんが読みやすいように文字を大きくしたり、改行しながらワードで作り直したA4用紙をジッパー付きのビニールファイルに入れてお風呂の壁に水でぺたんと張ります。

私が一度ひと通りお手本を読んでから、よっくんがひとりで読みます。

今までの課題内容でしたら、一ヶ月もあれば毎日こうして読むだけで自然と覚えられていました。

しかし、“吾輩は猫である”の場合・・・やはりこれまでと同じような取り組みでは上手くいきませんでした。

月の後半はよっくんに無理をさせてしまって親子で大変苦労をしたのですが、先日の授業ではなんとか発表することができて、確実によっくんの自信につながったようです。

後半からは取り組みも強化したり、間違いやすい箇所をひとつずつシェーピングしたりしながら・・・

コーチングの方法は間違っていなかったと思いますが、とにかく時間が足りずにあせってしまいました。

今月は同じく夏目漱石の“坊ちゃん”、これまた内容量はびっしりです。

先月の反省と先生からのアドバイスを踏まえて、無理なく楽しく成果を残したいと思います。


暗唱を始めてからよっくんが話す文章の中に“随分”とか“時々”が正しい形で登場します。

本を読むこと、たくさんの人の文章に触れることは、語彙が豊富になることなんだな~とつくづく思います。



先生の出されるペーパー課題や暗唱や先生のアドバイス・教えは、先生と出会っていなければ今私たちの生活内にはないことです。

このような貴重な財産を頂けたこと、感謝しながらできることをこれからも頑張っていきたいと思います。






朝の家庭学習時間で取り組んでいる計算問題にしても、夕方に書いている日記にしても、

何かしらの枠や線がないと、よっくんは数字や字を空間に合わせて書くことができません。

計算問題は、答えの数字を大きく記入してしまうため余白ができず、計算問題自体を見逃してしまうこともあります。

ちょうど良い・程良いバランス感覚は、これから身に付いていけるのかと・・・先々心配になるくらいです。


そこでやはり、線を書き足し“目に見える枠組み”を作ってあげるという支援が必要になってきます。

単純で簡単なことですが、手間といえば手間です。

でもちょっとした手間を掛けるか掛けないか・・・

それは子どもを育てる上でも大事なことでしょうね。

めんどくさがりな私も、簡単な手間なら掛けられます。

凝った料理を作るよりも簡単なことですから・・・(笑)






夏休みは子ども達が大きく成長する特別な期間であると毎年感じます。

子どもと過ごす時間も多くなりますので、ここはやはり明確な目標を立てておくのが良いと思うところです。

年中さんの頃から何となく始めた毎日の家庭学習ですが・・・

最近はその内容が“楽しく学ぶ”と言うことから遠ざかり、お勉強要素が強くなってきてしまったのでそれも含めてよっくんの学習内容を見直すことにしました。


もともと始めたお勉強は、発達の遅れを補うため

何もしないまま小学校へ上がったのでは必ずつまづきがでてくることは予想ができたので、まずは家でできることから始めたものの・・・

それでもやっていくと段々とできることが増えてきます。

親としても欲が出てくるのであれもこれも・・・と色んなドリルを買い漁り、よっくんに無理をさせていたこともあって最近は家庭学習の時間が嫌で嫌でたまらないよっくんでした。

学習・生活全般で指導してくださる行動分析学の先生からの月の課題はこなさなければいけないとよっくんも自覚していますのでそれはそれでいいとしても・・

その他私の提供する家庭学習のあれこれはやめて、よっくんの得意な“計算問題”を集中的にやらせてみようと思います。

足し算や引き算はかつて迷路にはまっていたときのように比較的楽しんで取り組んでくれるので、そこを伸ばしてあげるのがお互いにストレスを感じないのではないかと・・・


色んな算数ドリルをやっていくと、必ず文章問題が出てきます。

この文章問題がよっくんは苦手です。

1+2=3 2+3=5など簡単な式を導く問題であったとしても・・・りんごやみかん、車や人などその固体が変われば、またそれは新たな問題として壁にぶつかるよっくんなのです。

なのでそこは一旦スルーして、またできる時になったら無理なく取り組めばいいと思います。

書きかたのドリルも同様に

ひらがなを繰り返し書き出すなんて、つまらないみたいですからやめました・・・苦笑


夏休みは朝に30分学習時間を設け、夕方は一日の簡単な日記を書くことにしました。

日記は国語&書きかたの学習も兼ねていますので、よっくんの苦手を克服する良い機会にもなりそうです。

また、日記には私が絵をちょこんと書き足してあげると大喜び!!

やっぱりよっくんには、お母さんとの勉強は楽しくなくちゃいけないんですよね~

どんなご褒美があっても、私のスパルタチックな指導は嫌に決まっています。



反省反省・・・


最近夕方のドリル時間に取り組んでいるのが「点図形」です。


↑初期の図形は点の数も少なく、始まりと終わりの目印があります。

線のゆがみはありますが、この程度なら問題なく取り組んでくれます。

進んでいくうちに、点の数が多くなりヒントも何もない状態からとなります・・・

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↑それでもまだまだこの辺りは序の口レベルなのですが、
点の数の多さによっくんのやる気が失われてしまいそうになります。

そこで私がよっくんに提案したやり方は、線の進みを人に例えて上下左右斜めを歩いていく方法です。

“トコトコ歩いて、エスカレーターに乗って2つ登って、エレベーターで1つ下がる・・・”

と言うような具合に。

普段からエレベーターやエスカレーターに食いつきの良いよっくんにとってはツボです。

私の「エレベーター」と「エスカレーター」の言い間違えにすぐに指摘を入れるくらいですから(笑)

そんなこんなで、なんとかよっくんが分かるように楽しくお勉強に取り組んでくれる方法を模索している毎日です。

こういった取り組みにはご褒美も重要です!

最近はこの栄養価のあるチュアブルがお気に入りです。

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↑コチラは一日の摂取量は2粒ですので、計4粒を上手くご褒美に当てます。

日曜日以外は毎日ドリルなどをやる約束になっているのですが、どうしてもやりたくない時も出てきます。

そういう時にもこのチュアブルの効果は大きいです。

私「栄養がいっぱいのラムネだから食べないとよっくんの体が元気なくなっちゃうよ」

と言うとやる気スイッチがONとなるのです。

よっくんとの生活にはちょっとしたご褒美が本当に欠かせません。

栄養価のあるラムネやグミなどなど、我が家には豊富な品が揃っております。






度々あっちゃん先生日記でも取り上げられるこの話題ディスレクシア(読字障がい)について

よっくんもその傾向はあります。

「は」を「ほ」と読んだり、「き」と「さ」を間違えたり、

短い文章なら(投げ出すことなく)読むことができるようになったので、
本当なら、50音をしっかり理解していると評価してもよさそうなところではあります。

しかし、一瞬の読み間違えによるケアレスミス的なものがあるので、
そういう時はよっくん専用のひらがな表で正解を導きます。


よっくん専用のひらがな表は、ばっちり読めます。

ふとした時に、このひらがな表を反対から(「ん」から)読んでみる様に促しました。

この時も、しっかり読むことができました。

しかし、周囲を隠してランダムに文字を読ませると
やはり「は」「ほ」「さ」「き」は間違えたりします。

と言うことは・・・
よっくんは文字を50音順のひらがな表で表として覚えていると言う事になるでしょうか。



同じく、よっくん専用のカタカナ表

「ア」から「ン」まで、音順には読めます。

しかし逆からだったり、ランダム読みを促してみると、すごーく時間をかけていました。

ブツブツと50音を唱えながら、どうやら頭の中でひらがな表を思い浮かべているようです。

カタカナについては、ひらがな表の位置を置き換えて読んでいると言う事になるでしょうか。


それでもなんとか読み書きの「読み」の部分は、オリジナルな形でも進んでいます。

週一の幼児学習教室へは、この「ひらがな・カタカナ表」と共に授業に参加しています。

学習教室は幼児9人に先生が一人です。

少人数であり、先生も学習のプロなわけですが、それでもよっくんには独自の方法が必要なのです。

この部分を考えるだけでもよっくんにとって
通常学級が、いかに厳しい環境であるかがいくらでも想像できます。